学校では教えてくれない学校の話

学校では教えてくれない学校の話を紹介します。

「ぞうさんの歌」は、いじめの歌? 歌から学ぶ人権教育!

 

ぞうさんの歌」は、いじめの歌? 本当の意味は?

 今日は、ぞうさんの話です。皆さんは、ぞうさんの歌」を知っていますよね。ぞうさん ぞうさん おはながながいのね そうよかあさんもながいのよ♪」
 
 では、だれとだれが会話をしているのでしょう?
 私は、この話の本当の意味を知るまでは、親子の会話だと思っていました。皆さんはどうでしたか?よく考えてみると子ぞうにお母さんぞうが「お母さんも長いのよ」とは言わないですよね。
 
 実は、「子ぞうに他の動物が話しかけている歌なんです。」作者の「まどみちおさん」が言っているので間違いありません。
 
 「子ぞうは、鼻が長いことを喜んでいるのです。大好きなお母さんといっしょの鼻だからです。」
 
 しかし、この歌の本当の意味は、ほほえましい親子の歌ではなく、「子供のぞうが他の動物に悪口を言われている歌」なんです。「お前の鼻は長くてみっともないな。」「変な鼻だな。」とぞうをけなした「いじめの言葉」なのです。
 
 しかし、ぞうの子供は、しょげたり、落ち込んだりするかわりに「そうだよ、僕が一番大好きな母さんも長いんだよ。」と威張って答えています。「ぞうは、ぞうに生まれてきたことを素晴らしいと思っています。」
 まどみちおさんは「いじめられっ子をはげます歌」とも言っています。
 
生きるものすべてが
・「自分が自分であること」を誇りにして喜ぶこと。
・ 個性があるから意味があること。
・ 自分を大切にすると同時に自分とは違う友達もまた、大切にしてほしい。(人権教育の基本)
  いじめがなくなってほしい!ということを伝えたかったのです。

 まどみちおさんの代表作には、「やぎさんゆうびん」「ぞうさん」「ふしぎなポケット」など、今でも子供たちに愛されている名作が数多くあります。

「チューリップの歌から学ぶ!」
 「赤・青・黄色どの花見てもきれいだな♫」 
赤がきれい。青がきれい。黄色がきれいとは言っていない。
どれもきれい!みんな大切!

世界に一つだけの花!」1つ1つ違うからいい。
  ナンバー1では、なくてオンリー1
 だから大ヒットしたのですね。

 
 地球上には、大きい人・小さい人・はだの色の違う人・言葉の違う人・障害のある人・子供・お年寄りなど様々な人たちが住んでいます。それが、その人の「個性」なのです。

 地球上の人間には、いろいろな人種があります。目の色が違うから、髪の色が違うからみんな仲良くしよう!
 すべての人種が同じだったとしたらどんなに味気なくつまらないことでしょう! まど みちお氏(ぞうさんの歌の作者)

 人が生まれながらに持っているものが「人権」です。地球上の人すべてで守らなくてはならないものです。21世紀は、人権の世紀です。人種・男女・高齢者・障害者・子供の虐待など様々な差別があります。「自分を大切にするとともに、周りの人に思いやりを持って大切にすることが大切ですね。」差別やいじめのない世の中になってもらいたいです。

 今日も私のブログに訪問頂きありがとうございました。5月といえども暑い日が続きます。熱中症には気を付けてください。では、次回をお楽しみに!