学校では教えてくれない学校の話

学校では教えてくれない学校の話を紹介します。

「だんどり」ってどんなとり? はじまる前の後片付け!

 子供に「君はだんどりが悪いんだよ。」と話をしたら「だんどりってどんなとりですか?」と答えが返ってきました。今回は、段取りについてお話します。


始まる前の後片付け ゴールを見据えて 段取りが大切!
 物事を進める上では、何事にも「段取り」が大切になってきます。いつも「ゴールを見据えて」一つ一つ手順を整えることです。
 教壇に立って、「昨日は、どこまで進んだ。」と子供に確認をしているようでは、だめですね。昨日までの課題をもとに、「今日の導入はどんな工夫をしよう。(はじめの10分)」「展開の発問はこれにしよう。(中止となる質問)」「まとめはこれだ。(課題に対する答え)」「板書(黒板のまとめ)はこういう風にすれば子供たちの思考がまとまるぞ。」と考えてから授業をすれば、スムーズな授業ができるはずです。
様々な行事においても、何も考えずに進めるのではなく、どう決着を付ける(後片付ける)か、「始まる前の後片付け、ゴールを見据えた活動」が大切になってきます。

だんどり【段取り】とは?
1 芝居などで、筋の展開や組み立てのしかた。
2 物事を行う順序や手順。また、その準備。「式の段取りをつける」
「段取り」とは、もともと歌舞伎の構成や展開のことを示す言葉でした。 今ではさまざまな分野で物事を行う順序や手順、準備のことを指す言葉として使われています。 よく「準備8割(成功するかどうかの80%は準備で決まる)」と言いますが、同じ意味で「段取り八分・仕事二分」という言い方もあります。
「段取り八分仕事二分」に似た言葉に「転ばぬ先の杖」「備えあれば憂いなし」があります。その言葉から想像がつく通り、「段取り八分仕事二分」とは、「良い仕事をするには段取りが非常に重要である。」という意味合いになります。

①段取りのよい人は、必ず目的から逆算する。
 失敗してしまったり、自転車操業になってしまうのは、「何を目的とするのか」を明確につかんでいない。つまり、先の見通しが立っていないからです。いかなる時も、目的から逆算して考えることが段取りの第一歩です。

②段どりのよい人は、抜けることなく、『三手先』を読んでいる。
 「5W1H」を考えて、抜けることのないようにすることです。何を(What)、なぜ(Why)、いつ(When)、だれが(Who)、どこで(Where)どのように(How)を常に意識し、「2月先の行事」を考えながら行動することです。

③段取りのよい人は、ギリギリを避ける。
 その日のうちに片付けられるような簡単な仕事ばかりを与えられているうちは、段取りはそれほど必要はありませんが、次第に段取りが必要な仕事(時間のかかる仕事や作業が多く複雑な仕事等)が与えられるようになります。その時は、「優先順位」を明確にし、どれを先にやるか。だれを後回しにするのか?直ちに判断をし、効率的に進めることが大切になります。できない仕事から始めてしまうとできる仕事もできなくなってしまいます。

 段取りをすることにより、やり直しがなくなるばかりか、無駄な作業をすることもなくなるでしょう。日々、「段取り力」を高める努力をしてください。

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