学校では教えてくれない学校の話

学校では教えてくれない学校の話を紹介します。

おもしろ「3つのウサギとカメの話!」カメは強い!

 

 今回は、「イソップ物語のウサギとカメの話」です。
「もしもしカメよ♪ カメさんよ♪」で始まる歌にもなっていますから話を知らなくても

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3匹のカメとも勝ちました!


歌で思い出せると思います。

第1試合 カメの勝ち 
 ウサギとカメが向こうの山のふもとまで競走する話です。
 のろまなカメにウサギが負けるはずがありません。ピョンピョンと走り抜け、あっという間にカメを引き離し、とうとうカメの姿は見えなくなりました。そこで、安心しきったウサギは途中ちょっと一休み。
ところがぐっすりと眠ってしまいます。そこへ、のろまなカメが追いつき、追い越し、やっと目を覚ましたウサギが慌てて走り出した時には、すでに遅く、のろまなカメがウサギより先にゴールしてしまいます。
 この話で、私達は、「①油断大敵」「②気を抜いてはいけない」「③遅くても一歩一歩しっかりと努力すること」など、どれほど高い能力や才能をもっていても、その上にあぐらをかいて油断し怠けていると、地道に努力を積み重ねている人にはかなわないということを学びました。
実はもう一つの教訓があります。
それは、ウサギはカメばかりを見ていましたが、カメはゴールばかり見ていたというものです。ウサギは競争相手であるカメの動向ばかりを気にしていたため、歩みの遅いカメに対してつい油断してしまいました。一方でカメは、ウサギを気にせずゴールだけを見てひたすらゴールに向かって歩み続けたことで勝利を得ることができました。見ているところの違い、「目的意識の差が勝敗を分けた」ということです。ライバルや周りに惑わされることなく、ひたすら目標に向かって努力すること、即ち、「一意専心の大切さ」を説いた教訓です。

実はもう一つのウサギとカメの話があります。
第2試合 ウサギの勝ちでもカメの勝ち
 同じようにウサギとカメが競走をしますが、今度は、ウサギは、油断をしないで早々にゴールに着き、カメの到着を待ちました。
カメは、途中赤いポストの所で郵便屋さんに会い、駄菓子屋のところでは、泣いている子どもを慰めてやりました。また、途中で田植えをしているお百姓さんのお手伝いをしたりして、日が暮れてから山頂のゴールにたどり着きました。
カメは、「さすがウサギさんやっぱり早いね。僕は、ちょっと寄り道をして遅くなってしまったよ。今度は、ウサギさんの勝ちだね。」と降参しました。
しかし、ウサギは、「今度もカメさんの勝ちだよ。僕は、一心にゴール目指して走ったけれど、カメさんは、いろいろなところでたくさんの体験をしてきたよ。だからカメさんの方が大きく成長したよ。」と改めてカメのすごさを認めました。
 一人一人が、「相手との個性の違いを認めることも大切であり、速さだけでなくゆっくり歩み、いろいろな体験を重ねることの大切さ」も学べるお話です。

第3試合 カメの勝ち
 負けてしまったカメがウサギさんにリベンジを願い出て今度は、山の頂上から山のふもとの川岸まで勝負をしようと持ちかけました。ウサギさんは、了解をし、三度目の勝負に望みました。山頂からスタートするとみるみるうちにウサギさんが山を下っていきました。しかし、カメさんは体を丸くし、円盤のようになり,一気に落ちていきました。途中ウサギさんは、落石かと驚き、身をかがめ止まってしまいました。ゴールに着いたウサギさんは、もうすでにカメさんがゴールしているのにビックリ。どうしてカメさんがゴールしているのと聞くと石になって転がってきたんだよ。と説明してくれました。ウサギさんは、さっきの落石がそうかと納得しました。今回は,カメさんの作戦がちでした。自分の体を上手く利用して頂上から下を目指す作戦が成功したのでした。「人それぞれ持ち味を活かしながら活躍」してほしいものです。
 ウサギとカメの続編はいかがでしたか?アレンジしてみると面白い話しができてきますね。